こんにちはDr.KENです。久しぶりの投稿です。
今回は外科医が臨床を離れ、研究をやる意義についてお話しします。
①臨床の経験を活かせる
実は私も現在臨床を離れ、研究に没頭する日々を送っています。
この研究のテーマとなっているのが「腹膜播種の仕組みの解明」です。外科医にとって最も悔しい瞬間、それは手術不可能だと判断するときだと思います。特に手術の再発では一度がんがなくなったはずなのに再びがんに悩まされる患者さんの落胆は推し量れるものではありません。特に腹膜播種は手術不可能なことが多いのがほとんどです。臨床をやっている頃からなんとかしたいと考えてきたことをテーマに研究を実施できるのは臨床医ならではだと思います。
②臨床では得られない知識を得られる
臨床をやっていると新しい手術方法や開発された器具の情報、あるいは新規の抗がん剤の適応など、治療をする上で有益な情報が日々入ってきます。もちろん日常診療にとっては大事なことですが、そもそも自分が行っている治療がどのような経緯でそうなったか、例えばどうしてRAS変異では特定の抗がん剤を使えないのかなどを勉強する機会はほとんどありません。
しかし研究をやるうえでは過去の研究結果を知っていることがとても重要になります。特に研究の目的ががんの仕組み解明や新しい治療法の開発であることが多いため、過去の発見や治療法発明の経緯を勉強することになりますが、この知識が臨床の経験と合わさることですごくよく理解できます。
研究のためにやることが、実は臨床の実力も同時に押し上げてくれます。
③自分の将来について考えられる
これは研究をする意義ではなく、臨床を離れることによるものです。
医師の場合、2年間の研究医生活が終わるとそこからは専門科での診療となり、自分の意志以外で診療科が変わることはありません。でもその生活の間には結婚や子供が増えるなど自身の環境が変わるイベントが発生することがよくあります。
この臨床から離れている期間を使って、自分は今後どのような生活をしていきたいか、再度臨床をやりたいのかそれとも研究をしたいのか、あるいは別の職業に挑戦したいのかなどを考えられるのは人生の中で重要な時間となると思います。
④最後に
研究をやるメリットを簡単に書きましたが、是非若手の先生に考えてほしいのは”人生は1回しかない”ということです。ずっと同じことを続けて極めることもいいと思いますが、様々なことに挑戦していくことも人生を豊かにするのではないでしょうか。
結論私は研究に挑戦してみることをお勧めします!!

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